小惑星ベンヌ：宇宙からの生命の構成要素を明らかにする.

NASAが持ち帰った小惑星のサンプルには、生命の材料となるものだけでなく、古代の水の世界の塩の跡も見つかりました。 この発見は、小惑星が地球に生命の種をまいた可能性を示唆しており、生命の材料は最初から水と混ざっていたことを示しています。

スミソニアン協会のティム・マッコイ氏は、「これは、元素から生命へとつながるステップに不可欠だった環境です」と述べています。 NASAの探査機オシリス・レックスは、地球近傍小惑星ベンヌから122グラムの塵と小石を持ち帰りました。

ベンヌの貴重な黒い粒は、45億年前の太陽系形成の名残であり、2つの研究チームに分けられました。 これらのサンプルからは、ナトリウムを多く含む鉱物や、アミノ酸、アンモニアの形をした窒素、さらには遺伝子コードの一部まで確認されました。

ベンヌで見つかった塩の一部は、カリフォルニアのモハーベ砂漠やアフリカのサハラ砂漠の乾燥した湖底にあるものと似ています。 東京理科大学の関根康人氏は、「この発見は、小惑星から直接採取され、地球上で注意深く保管されたサンプルを分析することによってのみ可能になりました」と述べています。

NASAのダニエル・グラビン氏は、最大の驚きの1つは、アンモニアを含む窒素が比較的多く含まれていたことだと述べています。 科学者たちは、ベンヌのサンプルをより深く理解するためには、さらなる試験が必要であると強調しています。